覚醒剤の話

 K原さんで話題の覚醒剤のはなし。数年前に入院治療した人は、「外車販売のセールスマンの原因不明の錯乱」という触れ込みで入院してきて、数日間は「爆弾が落ちてくる」とか「拳銃で撃たれる」とか言って汗びっしょりで保護室にいたけど、その後は、スッと大人しくなって、2週間で帰って行ったけど、見舞に来る人々が明らかに裏社会の人達なので、すぐバレた。彼は覚醒剤の販売人で、「覚醒剤は用法・用量を間違えなきゃ、実に安全であり、数日間の徹夜仕事や、ダイエットに有効。売る方だって上手に使って貰って、長い間、の上連になって欲しいからね」と言っていた。彼の上司(組の親分)に確認してみたら、「薬局で売ってる風邪薬よりも安全です。先生も要りませんか?」と言われた。でも、その売人は結局覚醒剤中毒で離脱症状身内で手に負えなくなって、当院に入院してきたんだから、ア・ヤ・シ・イよね。生活保護なのに、指輪とかネックレスの派手だった事・・。も1つ、これは10数年前のはなし。路上で全裸の女子大生が保護されて、挙動不審で外来に。瞳がこれ以上ないッテ位拡大していて、髪の毛振り乱して、「きゃー」とか「おー」とか叫んでいた。結果急性覚せい剤中毒だったけど、まあ、動物的な美しさ、というか、見ていて眩しくなるような裸を見せて貰いました。次の日の彼女は普通の人になっていた。ついてきた男は「初めてだったんで使う量を間違えた」とか弁解してましたっけ。