2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

痛み止めになった向精神薬

精神科の薬が他科のあちこちで派手に処方され始めた。今までも、慢性の重症の頭痛や腰痛で、身体科で持て余すと「心因性疼痛」とか言われて精神科に回されてくる患者は少なくなかったが、そんな時には坑うつ剤や坑てんかん薬で痛みが軽減することがある事は…

またやっちゃった

35歳♀外来患者さんに泣かれた。ウチの病院には散発的な通院歴。最近はM先生に通院中で、前の日はS先生に診察してもらったという。まあ典型的なドクターショッパー。この手の人は、医者は患者さんが何を言おうと患者の機嫌を損ねてはいけない事は外来のイロハ…

新患フォビア

僕は新患がキライだ。特に初発後他院に入院し、退院後すぐ外来にやってくる患者さんには殆ど恐怖に近い嫌悪を催してしまい、「2度と来るか!」と患者に嫌われることを願いながら診察を始めることになる。僕には、主治医は患者さんが具合の悪い時に行動を共に…

高齢知的障害者の入院

ここしばらく長期通院中の高齢知的障害者の入院が続いていて、かなり気分が落ち込んでいる。ケアしていた家族が抱えきれなくなり、また、単身で生活が出来なくなり、続々(3人ですが)入院してきた。関係者は「とりあえず施設が見つかるまで」とか言うが、こ…

人間の尊厳

臨床では、患者さんを「人間として尊重することが第一」と言われているが、僕は実は未だにこの「人間の尊厳」とは本当の所はいったい何なのか、よく分からないでいる。確かに命は尊いが、人間が生きていることとゴキブリが生きていることに何か違いがあるの…