2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

入院患者のいじめ問題

精神科療養病棟にもいじめ問題がある。医者の目の前で、堂々といじめゲームが繰り広げられている。ゲームの主役はジャイアン君。ジャイアン君は、病名は色々であるが、外の世界では彼の障害の為にいじめられていた既往を持つ。のび太君の方も病名な色々であ…

精神科病院での暴力被害

「暴力は精神科」という偏見で、人間の暴力に関して勉強せざるを得ない。暴力大陸アメリカでは、拳銃問題にしても、暴力は確かにどうしようもなく「下劣」な問題だけど、その暴力の統計に関しては、きっちりしている。暴力被害者は、1993年には8%だったのが…

5人抜き

認知症の患者が寝たきりになり、意識がもうろうとする時間が増え、嚥下が困難になってくる。そうなると人生の終末期だ。家族と相談し、「点滴などしない」となると数ヶ月でご臨終となる。「点滴くらいは、、」となるとまだまだ先は長くなる。でも、それでも…

医者の病識

精神科医が精神病になった時、自分に正しい診断が下せるか?実例が石田昇(長崎医専精神病学の初代教授)先生。アメリカ留学中に統合失調症を発症し、被害妄想で同僚を射殺し、責任無能力であちらの精神病院経由で松沢病院に送られた。秋元波留夫先生が「先…

年を取って、意地悪になった

年を取ったら楽に生きられると思っていた。健康寿命が男70として、あと残り10数年か。もう開業はないし、でも、このまま臨床を続けるのも患者に悪い気もするし、日野原先生みたいにオバケになるのも良い気はしない。でも家族は働けるうちは働いてほしいと言…