2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

18歳 自称うつ

20歳未満お断りの僕の外来も、色んなつてを伝って、時に若い患者が紛れ込む。昔の僕は若い人のうつ病診断に懐疑的なだけでなく、所謂「児童思春期専門精神科医」たちの醸し出す濃いい雰囲気は反治療的であるとさえ思っていた時期があって、それは僕自身の問…

薬は減らせない

今日、朝日新聞に「統合失調症患者さんの薬を減量しよう」という記事が出ていて、ビックリした。坑精神病薬の副作用は少なくないので、医者にとっても患者にとっても薬は少ない方が良いに決まっている。それでも一般な精神科医が薬物減量に消極的なのは、「…

AB整形外科の火災

施設の火災でまた老人が死んだ。去年3月にも書いたけど、老人の施設にはスプリンクラーは欠かせないと思うけど、マスコミではそれは何故か余り問題にならない。「火事が減って老人が生き残ってはマズイ」と思ってる人がいるのだろうか…。 今度は開業医の病院…

万引きの治療

近くの精神科病院で「万引き」の入院治療が行われているらしい。そこから逃げて来た患者(25歳男性)が僕の外来にきた。彼は若い頃からの万引きの常習犯で、弁護士に「裁判で治療を受ける、と言えば執行猶予がつく」と言われ、実際に執行猶予となって、治療…

ワガママ老人

80歳独居の女性。不定愁訴で内科に入院した。どこも異常がなく症状は消失したのに退院を拒否し、「ずっと、ここに置いといてくれ」といっているという。自宅では「1人では生活できない」と言い、ヘルパー派遣は「他人が家に入るのはイヤ」、と拒否。老人ホー…

救急車で来る患者

精神科の敷居が低くなったのか、経営者の何かの陰謀か、ここ数年救急車の患者が増えている。一番困るのは、街の挙動不審者で、本来なら警察→鑑定となるはずなのに、通報者が119番すると、「取り敢えず診るだけで良いから」と連れてきてしまう。大抵はただの…

正しいリストカットのやり方

イギリスのメンタルヘルスのセルフヘルプ集団に、NSHN(National Self-Harm Network 全国自傷ネットワーク)というのがあるらしい。Louise Roxanne Pembroke さんと言う人がSelf-Harmという本も出している。この人には幻聴もあるらしいので、多分統合失調症…