正しいリストカットのやり方

イギリスのメンタルヘルスのセルフヘルプ集団に、NSHN(National Self-Harm Network 全国自傷ネットワーク)というのがあるらしい。Louise Roxanne Pembroke さんと言う人がSelf-Harmという本も出している。この人には幻聴もあるらしいので、多分統合失調症と思われるが、服薬はしていないらしい。そして、このNSHNは、「リスクの少ないリストカットをしよう」と提唱している(cutting the risk)。講演会を開いて、手首などの解剖学から始まって、リスクを最小にする切り方感染を予防する仕方を紹介し、正しい救急病院の使い方、正しい援助の求め方、などに話を進め、ケロイドの予防、で締めくくるらしい。さすがイギリスというか、びっくりですが、でも正論でしょう。ぜひ日本のリストカッターにもお勧めです。彼らは「一般医はリストカッターを気嫌いせずに、親身に局所を正しい方法でケアすべきで、碌にケアもせずに精神科に回すのは論外だ」とか、「強制入院させる精神科医も論外だ」とも主張していて、これは実に共感出来る所でありましたネ。こういう議論は個人的には大好きです。