2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

東日本大震災の難民

東日本大震災の記事が気になっている。新聞では記者や識者が口を揃えて3.11を「忘れるな」「風化させるな」それが復興支援の第一歩、というような事を主張しているが、それは何処まで根拠が有るのであろうか? 未だに26万人もが仮設住宅に住み続け、大半は転…

時代が変わった

40歳男。うつ病になり休職し、復職3年で再発して、3ヶ月前に再休職し、入院2ヶ月退院後復職準備中に、転院希望で当院初診。今まで、2つの病院、3つの診療所に通院していたが、「患者さんが転院を希望するので」と担当医の5行位の紹介状。「家に居づらくなっ…

人を殺しちゃいそう!

「イライラする、人を殺しちゃいそうだ、人を殺してたくてウズウズしてる。何とかしてくれ」という外見30代の男が受付も通さず外来に乱入してきた。名前を言わず立ったままで、足をばたつかせながら、診察中の人を押しのけて僕の前に来た。こちらからの問い…

認知症老人の精神病院入院基準

「精神科病院に入院が必要な認知症の人の状態像に関する調査研究事業」がようやくまとまった。それによると、「認知症に随伴する興奮や幻覚や妄想が重度になったとき、治療の必要な間だけの入院が適当である」という。そして、「適切に退院させれば、現在以…

大雪に見舞われて

今度の雪はすごかった。お陰で僕は痔になった(因果関係不明)。土曜朝7時、気合入れて病院に2時間歩いて行ったけど、医者だけ居ても病院は動かない、ということが良く分かった。大体、当直医は動けないのだから、医者は必要なかったのだ。外来は休診。僕は…

紙パンツ殺人事件?

去年の話。徘徊転倒予防で保護室にいた認知症患者さんが自分の履いてた紙パンツ食べて、誤嚥して窒息死した。まだ心臓は動いている時に外科医が駆け付けたけど、唾液吸って硬くなった紙パンツは結局全部は取り出せなかった。警察は病院の過失を認めず、遺族…

患者さまの力

イギリスの患者さんの意見の重視は半端じゃない。話は去年のCQC(日本で言えば医療評価機構)の内紛。向かって右上の写真が患者さん代表のKay Sheldonさん。どっかの病院が患者に優しくないと言いだして、CQCのリーダーで福祉代表のJo William(左下写真)さん…

川村先生、御開業

僕の患者さんに教えてもらったんだけど、べてるの家で有名な川村先生が今年開業するらしい。前後して浦河日赤病院の精神科が(病棟も外来も)閉鎖という。べてるの家のホームページでは、時代の流れ、と前向きに受け止めているようですが、入院する病院なし…