年を取って、意地悪になった

 年を取ったら楽に生きられると思っていた。健康寿命が男70として、あと残り10数年か。もう開業はないし、でも、このまま臨床を続けるのも患者に悪い気もするし、日野原先生みたいにオバケになるのも良い気はしない。でも家族は働けるうちは働いてほしいと言う。ルーチンに追われているうちに、いつの間にか「統合失調症の治療法を発明してノーベル賞を貰おう」という夢を見なくなり、どの患者さんも同じ顔に見えるようになっている。考え方がイヤミっぽくなって、僻み根性が出てきて、若いスタッフや患者さんの行動に一々イラツクようになっている。若い人が「新しい」と思っている事は、実は少しも新しくないのだョネ。。若い人達の邪魔をなるべくしないように心がけているんだけど、ついイヤミを言ってしまう自分に自己嫌悪する自分・・さて、どうしたもんか??とここ数年考えていた。で、結論は「愚痴を言わず、いつもニコニコしている」になった。・・そう、普通のジジイになるのを目標にしたのだけど、やってみるとこれが結構難しい。意地悪じいさんにならないように、日々修行に励みますです。