医者と薬屋さんの癒着

日本製薬工業協会」加盟72社が、12年度に医師に提供した資金の総額が4827億円、という報道があった。貰った医者は口を揃えて「薬屋さんに便宜を図ったことは全くない」と言うが、お金を貰った先を公表するシステムには一致して反対しているという。薬害エイズ問題では、結局官僚も医者も便宜を図ったことがバレているのに…。最近の薬屋さんは、とにかく超お金持ちの集まりで、彼らはその有り余る金を使って、医療界を制覇しつつあるようなのだ。薬屋さんは薬がいかに安全であるかを宣伝し、医者は洗脳されるままになっている。その結果、例えば、全世界で坑精神病薬売り上げは年間60兆円(日本の税収50兆円。アメリカの軍事費70兆円)ということになってしまった。精神科医療の現場は、まるで、薬屋さんに乗っ取られた植民地のよう。だって、売上が増えても、精神病者はちっとも減らないで、増え続けているようなのだ。さらに、この、精神病者が増えている、というのも薬屋の陰謀だ、という説もある。しかし、精神医療が生き残るにはその怪しい薬物を使うしかないことも事実。「薬は毒でもある」は医学の常識であるが、副作用ばかり強調したのでは、患者がやる気をなくしてしまう。せめて勤務医は、薬屋さんのお金に目を眩まされることのないように自戒して、さじ加減を丁寧にしなくては、と考えますが、何でこんなことを考えたか、というと、本日の勉強会のお弁当が某社もちで、その弁当の美味しかったこと…。