笹井氏自殺

  自殺予防なんか出来っこない。人間はその気になれば何時でも何処でも死ねるのだ。そんなこと精神科医なら皆知ってる。院長に言ってみたら、「真実を言わないことも医者の仕事」と言われた。医師会が盛り上げた富士モデルと言われた自殺予防キャンペーンは見事失敗し富士市の自殺はウナギ登りだ。世界的にも自殺予防の難しさは、米軍の最近の自殺予防キャンペーンの無効で明らかで、米軍の現役兵や退役兵の自殺者も天井知らずで、最近は自殺者>戦死者なのだという。釣られて我が自衛隊イラク派兵後の隊員にも自殺が増えている(イラク派兵海上自衛隊の遠征隊のメンタルヘルスを担当していたK氏から、遠征中の隊員の自殺企図の多さを聞いた事があったのだが、数年後、当のK氏が首を吊って死んでしまった)。僕はうつが強い時でも「死にたい」とは思わなかったけどね。うつになったって、大抵の人はそれだけでは死なないのだ。
 だから以下の意見は非精神医学的な感想にすぎないんだけど、笹井氏の場合は、おかしな女に自分の人生を賭けてしまったことがこの結果となったのでしょう。STAP細胞など有るワケないのは既に彼にも分かっているハズ。これも運命ですか・・・彼女の方は自殺はないでしょう。