近藤先生ご開業

 癌放置療法で有名な近藤誠先生が開業した。マスコミの評判は上々であるが、僕の周りの医者の評価は高くない。実際の医療現場への影響は限定的と思われる。近藤先生のご意見は論理的で、評論家的な立場としての患者へのアドバイスとしては非の打ちどころはないように見えるが、例えば丸山ワクチンを「プラセボ」と切り捨てるやり方は臨床的ではないと思う。丸山ワクチン奇跡が起こったと主張する人は少なくない。確かに丸山ワクチンの効果を宣伝している医者には怪しい人が多いけど、効果を信じてる人に向かって、「諦めなさい」とは臨床医なら言えない。現代においても医者や薬物は超科学的なパワーを期待されていて、患者がすがる希望の糸を切るような行為は医者はすべきではないでしょう。それに、プラセボだって効果のある場合はあって、その効果はニセモノとは言い切れないと思う。未来の事は皆不確定であって、いかに確率的にレアであっても、奇跡は起こることがあることを臨床医なら皆知っている。癌治療者にはオプティミスティックな対応が不可欠と思う。「それにしてもアンマリにもいい加減な治療をする医者が多すぎる」、「火事場ドロボーの様な医者にご注意」という彼の意見には大賛成ですが…。ちなみに先生の診察は保険外、30分3万円です。          僕も、精神病放置療法、でイケるかな?