岩波明先生の「精神科医が狂気をつくる」を読んだ

出版精神医学」の常識に反して、精神療法プラセボ効果の一種とし、根拠のない幻想によって成立していると断言しているのにはビックリした。そして今流行りの大野裕先生をほぼ名指しで攻撃。そして、内海聡先生バリの薬物療法への悪口も。医局内のヨタ話ならいいけど、大学の主任教授が、それも新潮文庫で、そんな事言って良いのかしら? 名誉棄損にならないのかしら? 自分の患者にもそんな事言っているのかしら? と、こちらが不安になってしまった。アマゾンのレビューでも笠陽一郎先生(マスコミの一部でカリスマ的ヒーローのお方)が酷評している。しかし彼は東大のご出身。何か深謀遠慮が有るハズ・・と考え直して思いついたのは、彼はTMS(磁気刺激治療)の推進者でありました。彼はTMSやECTを根拠の確かな治療法と断言して憚らない。本の中で彼の出した症例でも、慢性疼痛症の患者さんへECTしてましたが、果たして根拠が有るのかどうか・・。