首切りビデオ

 イスラム国での首切りビデオにハマっている。某チューブではもう見れないが、グーグルではまだ見れる。毎日、繰り返し見ている。家族や友人は全く興味を示さないので、僕は少し変わっているのかしら、と反省はするが、やはり見てしまう(www.barenakedisulam.comなど)。僕はエビや魚のオカシラ付の料理が苦手であり、妻にはなるべく頭を外して料理してもらうようにしている。小っちゃい頃、「サンマが僕を睨んでる」と泣いたそうで、今でも実は、目が合ったと感じると、食欲が落ちてしまう。
 人間も牛や豚や鳥が屠殺される時と全く同じで、表情一つ変えず首を切られ切られた後もその首は無表情のままだ。「スッキリした表情」、「清清しい表情」にも見えることがあり、いずれにしろ「何かを怨んで死んでも死に切れない」というような表情では全くない。「神様に奉られた犠牲の動物の表情」と言ってしまえばビデオ製作者の思う壺か?。僕は、ギリシア神話メドゥーサの首のように、平将門や大塔の宮の首のように、正視できない程の怨念がその表情に浮かぶことを期待しているのかも知れない。医療の現場で人が死ぬ時にはそこには世界を包み込む程の厳粛さが漂うのに… 首を繋いでみせる医者は出て来ないものか?