首狩りに思う

 何がスゴイって、この頃のイスラム国の首狩りビデオがスゴイ。→はこの後首に巻かれたひも状の爆弾が破裂し、あっと言う間に皆の首が吹っ飛ぶことになる。彼らは狩った後の頭部をボール代わりにしてサッカーをする。先日は「ついに女性の首を狩った」とニュースにあったけど、これはビデオは見つけられなかった。でもこの頃は首を狩るのはイスラム国だけではない。サウジアラビアではフツーに道路端で国の刑罰の執行として首を狩っているし、フランスでは上司の首が部下に狩られてガス会社のフェンスに掛っている。衝撃的だったのは、アルカイダ一味がシリアで捕虜にしたイスラム国のメンバーの脳みそを銃でふっ飛ばしていた。アルカイダイスラム国はスンニ派の過激派同志のはずなのにどうしたのか?仲間割れなのか(未だにメジャーなニュースに出て来ないのは何故)?イスラム国の首狩りビデオは宣伝だと言はれるが、確かに「俺達は本気で生きてるぞ」と言うメッセージは伝わってくるような気がする。この「本気」に世界中の若者が魅惑されるというが、本当だろうか。ちょっと前までは世界中で斬首刑は存在した。日本の武士、フランスのギロチン。 さらに歴史をさかのぼれば、人類は、人身御供とか、生贄とかで首を狩っていたらしい。首を狩らないと成人と認められない部族があったらしい。ポストモダンな学者達は「全ての社会は犠牲者で支えられている」と言う。僕にも狩りたい首はあるのは本音だ。「本気で生きる」とは他人を殺す事なのか?そうかも知れない。でも、その「本気」もポーズだけだと解説する人もいる。確かに、不思議なのはその首狩り族の生活費。彼らから石油を買っているのは誰なのか? その秘密を知ってしまったKenji Goto は首を狩られてしまった、、ナンちゃって。57歳になっても、世の中不思議な事ばかり。僕の患者さん達の方がよっぽどマトモだ。 ←はパルミラ遺跡での処刑場面で、少年戦士が捕虜の首を狩る場面。