PTSDってホントに病気？

PTSDは厚生労働省は精神障害の１つであると言う。重大な事故や災害に遭遇した影響で、当時の記憶がフラッシュバックしたり、ちょとしたきっかけでパニックになって、仕事の能率が落ちたり、情緒不安定になるのだという。事故や災害後1カ月までは、ASDで、その後はPTSDというらしい。かなり古い話ではあるが、巨人の星でオズマがベトナム戦争に行って、その後精神を病んでしまうのがそうなんだそうであるし、オームのサリン事件後、地下鉄に乗れなくなった人や、アルカイーダの9.11後高層ビルに入れなくなった人などがそうなんだそうですけど、どうしてこれが精神の病気なのか、の説明が僕には理解できない。人間の精神はナイーブなんだから、そういった過大なストレスで変調を来すのは、むしろ正常なのではないか、と思うのであります。
　最近の例では、レイプされてその後PTSDになった（と、称する）人が他院で治療しても治らない、と僕の所に来た。犯罪なんだから、警察に訴えるべきなのにそれもしてないし、また、仕事出来なくなっちゃったんだから、取りあえずの生活をどうするか考えなくちゃいけないのに、それもしていないと言い、「とにかく治してくれ、レイプ以前の私を返してくれ」というのである。「僕には治せない」と断ったら、逆ギレされて、「だから男の精神科医は信用できない、治療拒否で訴えてやる」と騒ぎ出し、市会議員かなんかが出張ってきて、結局院長はその人に謝ったそうである。でも、だって、僕が治療契約した患者じゃないし、大体、PTSDの治療はまだ、人体実験の域だ、と僕は思っている。市会議員の言い方が、「可哀そうな人に冷たくするのは、医者としての仁義に反する」というもので、「同情することと、治療することは別問題でしょう」と反論したのですが、全く通じませんでしたね。テレビでも、所謂専門家が「治療可能ですから早めに病院へ」なんてやってるから、こんなことになるんでしょうけど、全く納得が行かない話ではあります。
　トラウマ（心的外傷）のない人なんて、いやしない。トラウマと共存して生きて行くのが人生ではないか。＜薬で癒す＞とかやってるけど、それは薬屋の誇大宣伝ですよー。
　ナンデモカンデモ精神病、はやめてくれ！！！これが本音。