人格障害も病気ですか?

PTSDの次は、DSPDである。Dangerouse People with Severe Personality Disorder(重度の人格障害有する危険人物)というものがイギリスにはあるらしく、これを精神障害の一つとして、法律が明確に認めているのである。重大な犯罪を起こしそうな危険人物を精神病院で強制治療させる仕組みで、つまり悪名高き保安処分なのである。ロシアや中国でなくて、イギリスであり、アメリカも追随する気配なのである。日本では、人格障害は精神病とはみなさないのが、僕らの若いころの精神科の常識で、何か症状があって、対症療法として、その症状を持った人格障害者の、その症状を治療するっていうことなら問題はないのですが、そうじゃなくて、日本でも最近(医療観察法が出来てから?)は、どうもそうでもないらしく、人格障害そのものを強制治療している施設もあるようになってきたようなのであります。治療施設が有るのだから、治療している精神科医もいるのでしょうねきっと。日本の法律は人格障害を精神病とみなすかどうかは明記されていないのですが、厚生労働省は昔から人格障害精神障害とみなしているのですね。でも、法律がどうあろうと、ちょっと前の精神科医達は人格が治療できるなんて、本気にしていなかったハズであった、と僕は思っていたんだけれども…。人格とは「その人の過去に規定された、変わりようのない生き方」なのであるからして、そう簡単に変わらない、変わるハズがない、というのが僕の見解であり、変えられるならそれは人格とは言えない、のではないでしょうかしらん? 確か日本精神神経学会も、「人格障害は治療の対象でない」、とコメントしていたはずだし、日本精神神経学会は、医療観察法にも反対していたハズなのに…。ああそれなのにそれなのに、一体何時から、どんな根拠があって、人格障害が治療の対象となったのでしょうか? これもグローバリゼーションなのでありましょうか? 

さらに別の視点で、暴れる認知症老人に安定剤を服薬させることは、“化学的拘束”として、虐待になりますが、では、暴れようとする元犯罪者に薬を飲ませることは、虐待にはならないの?