2010-12-22から1日間の記事一覧

統合失調症者には認知障害があるのか?

最近の精神医学では統合失調症者には認知障害が明らかである、と言われる。さらに認知障害こそが基本的な障害である、とまで言う人がいる始末である。統合失調症概念の産みの親であるE.ブロイラーは、認知障害に見えるものは観念連合の障害であると言い、K.…

措置入院の判断は科学的か(患者の自傷他害の予測は可能か)?

措置入院とは、2人の精神保健指定医が2人とも、患者に自傷他害の危険が切迫していると認めた場合に強制入院させることが出来る制度であるが、医学的に“患者に自傷他害の危険が切迫している”と診断する根拠は実は薄弱なのである。 精神病患者の暴力リスク評価…

警察VS精神科医

警察が社会的に問題の多い患者を連れて来て、入院を希望することは稀ではない。本人は「自分は誰にも迷惑はかけていない」、と入院を拒否するが、家族は警察に反対は出来ず、後は精神科医が承諾すれば医療保護入院となる訳である。警察が本当にその人が治安…

医療保護入院は怪しい

医療保護入院は怪しい。家族の同意があれば、1人の指定医の判断でいとも簡単に(数分で)、期限もつけずに(永久の人もいます)、入院出来ちゃうなんて、時代錯誤も甚だしい、と僕は思うのであります。その人が精神病かどうか、治療が必要かどうかは、本当は…