近頃の老人は・・

 老人の個性というか病状というか、10年前とは大分変わって来たように思う。とにかく皆ワガママで、子供っぽいというか、我慢が足りず、自己主張ばっかり強い割にノミの心臓で、痛みや悩みにはカラッキシ弱い(2013.8.13参照)。そう思ってたのは僕だけでなくて、医局の同僚は殆ど同意見だ。で、世代の話になって、つまり団塊の世代が続々と入院してきていて、彼らが若い頃大学で好き勝手な事をして先生達を困らせた事(安保反対等)と同じ事が、半世紀後の現在の病院で起こっているのだ、という結論に達した。現状の問題は、血糖や血圧や記憶力の問題ではなくて、彼ら団塊世代のイージーで安易な人生にあったのだ!で、彼らの後始末ばかりをさせられてきた我らポスト団塊としては、一致団結して、一切の妥協をせず、彼らがベット冊や点滴台で武装して攻撃してこようとも、怯まず脅えず、拘束も辞さない断固たる態度で、医師としての職責を全うするぞ、と皆で、左手を腰にあて、右手の拳を突き上げたのでありました。で、その話を団塊ジュニア世代の看護師にしたら、彼らも同意見で、「あのワガママぶりは、自分の親たちと全く同じだ」と賛同の拍手でありました。