春が来た

今年も春がやってきた。毎年そうだけど(去年の3.10のブログにも記した)、インフルエンザの後に、花粉症と供に、今年も春がやってきた。慢性病棟と侮るなかれ、唯のボケ老人と侮るなかれ。数日のうちに、彼らの廊下徘徊のスピードが上がり、独語の音量が上がり、病棟のあちこちでケンカが始り、夜不眠者が続出する。教科書には載ってないけど、季節毎の病像の変化は、男女差・年齢差と同じくらい明らかだ何故なのか?、気温や日照で違うのだろうか? 病名での違いはアンマリなさそうだけど、元の症状の悪い人ほど、抗精神病薬の量が多い人ほどより敏感に変化する気もする。でも、毎年なる人は寧ろ少数派で、誰が今年の春に咲くのかは予測困難で、花の蕾があるハズなのに、咲く前には分からないから悔しい。人間誰しも季節を感じ取る能力はあると言われていて、精神病者はその季節感を感じないと言われることが多いけど、それは多分自分自身には意識されないというだけで、身体的にはしっかり感じとっているのではないかと思われる。具合が悪くなるのも生きてる証拠、ということか。春は万人にやってくる