エビリファイ持続性水懸筋注用の市販直後調査

エビリファイ持続性水懸筋注用の市販直後調査の結果を出入りのMRから聞いてビックリした。6か月で12人の死亡、突然死が2人、自殺が5人。自殺の多さにビックリしたが、MRによると、自殺率にすると、6/1000・年となり、統合失調症者の自殺率10/1000より高くはないそうで、今後も「普通に販売促進する」のだと言うので、またビックリ。2年前に販売されたプリオン水懸筋注用の市販直後調査も6か月で32人の死亡、突然死が12人、自殺が6人でビックリした(厚生省もビックリしたらしく5か月目で安全性速報を出して適正治療を呼び掛けた)。でも何人かエライ先生方が数字をこねくり回して突然死も自殺も統合失調者としては普通の数字と弁解して、目出度し目出度し(薬屋さんにとって)で終わったていたのを思い出した。でも、これでは幾ら何でも、患者さんが可哀そうだよね。抗うつ剤が自殺を誘発するのは常識になってきたが、抗精神病薬による自殺はまだ否認する精神科医も多い。大体、どんな自殺も原因は不明だ。僕も建前では「分かってない」と言うが、本音では、「アカシジア類似の副作用で自殺するケースは有り得る」と思っている。それにしても、「普通に販売促進」はないだろうヨ。