DSM-5の評判

もう僕は使わ(え)ないと決めたんだけど、DSM-5はアメリカのAPA公認の診断基準のマニュアルである。いい加減な診断基準を沢山作って色んな人を精神病と決めつけて、いったい何を企んでいるのだろう、と思ってたら、最近、成程!と納得してしまったケースに出会ったので紹介したい。去年アメリカで、Jason Bornという35歳の弁護士(↓)が女友達を殺し殺人罪で起訴された。アメリカのマスコミで有名なBardey精神科医(←)が法廷で被告の弁護をし、「被告は衝動制御障害という重大な精神病に罹患していて、殺人はその症状行為だから無罪だ」と弁護したらしい。この衝動云々がDSM-5の肝煎り新しい病気の名前。  成程そうやって使うのか、と思ったね。日本でも昔、宮崎勤の診断に多重人格、という出来たて(DSM-3)の病名を付けて、評判になった医者(内沼幸雄、関根義夫)がいたのを思い出した。宮崎勤の多重人格説は結構マスコミで燃え上がったけど、最高裁で敢え無くアウトだった。でも、本家アメリカではこれ(多重人格)で結構限定責任能力がとれてたらしい。でも、2匹目のドジョウは見事失敗で、Jason Bornの判決は敢え無く「無期懲役」。裁判所はもうDSMには騙されない、と言う事なのでしょう。・・<自殺直前は皆精神病だ>、とマジに言う大先生もいる位だから、<殺人直前は皆精神病だ>となるのですかね。Bardey先生、残念ね!