1錠8万円

 ハーボニーC型肝炎の経口治療薬)が1錠8万円!。中医協で医師会代表は難色を示したが、官僚が押し切る形で薬価が決定したのが去年の7月だったか。どんな薬なんだか、良く知らない内に12月、新聞で宣伝が出た。広告主は僕の知らない薬屋さん(ギリアドサイエンシス社:本社米国カリフォルニア)で、猿田享男先生(武田の降圧剤の誇大宣伝のデータ元)が、1錠8万円とか一切言わずに、「国が補助金を出すので月1〜2万円で、C型肝炎は治る病気になった」と言っていた。でも、1錠8万はあんまりだ、と思うのである。「国が助成する」ってのはつまり、税金で払うってことで、「財政難だから介護保険は緊縮で」とか「財政難だから、入院患者の食事代を保険から外そう」などと言いだしている政府が、薬屋さん(それも米国の)を贔屓し過ぎているのではありませんか? アメリカでは薬屋さんが自由に薬価を決められるらしく、オバマケアも薬価には手をつけられなかったと言われている、そのアメリカでも1錠1125ドルだけど、アンマリ高いんで弁護士有志とか臨床医有志とかが今FDA相手に裁判中という。そのアメリカですら大抵の保険会社は保険範囲を肝硬変限定にしているのに、薬価は政府が決める事の出来る日本で、アメリカの薬価とほぼ同じ価格で、おまけに、適応はC型肝炎全てと言うのは明らかにオ・カ・シ・イエイズの治療薬だって精々1錠数千円。タミフルだって317円、ゾビラックスだって331円だぞ? 日本の皆さま、こんなに高い薬をホントに保険の範囲に入れて良いのですか?とどうして誰も言わないのか? 多分、大半の日本人の知らない所で、日本の官僚と米国グローバル企業が怪しい事を企んでいるのだ・・薬害エイズの時と構図は似てるゾ。猿田先生はギ社に幾ら貰ったのか?そして官僚は?? でも、実際、日本の国民医療保険制度もとうに限界を越えていて、知らぬは国民ばかりなり、なんだよね。今年もよろしく。