アメリカの警官

 ワシントンポストの9月10日の記事に「アメリカでは36時間毎に1人(今年上半期で124人)の精神障害者が警官に射殺されている」というショッキングなニュースが載っていた。全射殺の1/4に当たるそうだ。その記事は「警官が精神障害のことを知らなすぎるのが問題ではないか」、と結んであったが、僕の見解は、「警官に即射殺されるような患者さんは、そうなる前に入院させた方が良いのではないか」だ。警官に殺されずに済んでも、起訴されると大抵有罪で、アメリカの刑務所には30万人の精神障害者がいると言う話だ(ホームレスに30万人、病院入院は7万人)。退院促進に前のめりの厚生労働省の皆さんはどう考えますかネ。アメリカに旅行に行くつもりのある障害者の皆さんは、くれぐれも警官には注意しましょう。そう言えば、昔読んだアメリカの精神障害者家族会のガイドブックには「警察に捕まったら、抵抗ぜす、何も言わずに弁護士を呼ぶように」とありました。