Nさんの転倒

 近所の施設に入所中の81歳♂アルツハイマー認知症患者のNさんは3年前に右大腿骨骨折の手術をしたのが始まりで、左手骨折左大腿骨骨折、と続き、今回は右肩関節骨折で4回目の入院となった。まだ歩行も可能で、トイレも食事も自立していた人なので、今回も手術しリハビリを始めたが、思うようにリハビリが進まないので、精神科診察となった。大腿骨は両方折れる人は少なくないが、さすがにこの四肢骨折は珍しい眠剤減らそうかと思ったら、「夜間徘徊は困る」とA婦長。でも「万が一転倒しても折れる骨はもうないじゃないか」と変に強気になった僕は整外Drが「まだ背骨がある」と軽く諌められてしまった。でも、何となく強気になってしまった僕は眠剤を減らしてしまい、何と数日後にNさんは夜間徘徊し転倒した。尻もちついて「今度は背中が痛い」と言われた時は僕は、目の前が真っ暗になった。幸いレントゲンでは異常なかったので、リハビリはそこそこで、元の施設に車椅子で帰ってもらいました。イヤビックリでした。もう2度とA婦長には逆らいません!反省。