Kさんが退院を諦めた

長期在院中の統合失調症のKさん♂65才は、イワユル社会的入院である。母が本人の具合の悪かった時の事を言い立てて、強硬な退院反対運動を続けていたのだ。僕もケースワーカーも何回となく退院を勧めたのであるが、そのつど母が反乱し、病院に来なくなり、治療費を滞納し、本人に電話で、「退院したら縁を切る」、「退院の話をしないと約束しないと今後面会には行かない」などどプレッシャーをかけるので、最後にはいつも本人が「退院しない」と妥協することになっていた。今回は母が遠くの老人施設に入所したのがきっかけで、本人から「縁を切られても良いから退院を」、と言い出したのは良かったが、面会に来た弟がまた、「退院を言うなら保証人にはならない」、「母親に合わせない」、「死後お墓に入れない」、と妨害に入り、今回もまたついにあえなくギブアップ。
　病院も保証人がいないといろいろメンドクサイので、まあ、しかたないか？どうか？