春がきて、大量殺人

Aさんは女性のベットに潜り込み、Oさんは廊下で歌を歌いながら放尿。Sさんは徘徊スピードが上がって、角を曲がり切れずに壁にブツかった。MさんとTさんは風呂場で殴りあい、K君は幻聴が強くなったと自分の顔を自分で殴って唇から出血。隣の病棟では女性患者同士が廊下で抱き合っていた。そして僕は花粉症。ああ春がきた春が来た精神科病棟にも・・・。
なーんてボーッとしてたら、淡路島で精神病患者が5人を殺す、という事件が起きた。精神科医や患者家族にとっての悪夢であるが、この悪夢は時々起る。人間は時に自殺し時に人を殺すが、精神病患者も人間だからしょうがないとあきらめるしかない、と僕は腹をくくっているが、世間はそうは思わない。ここはアメリカではない。でも最近は脱病院の流れで結構アブナイ人が退院させられて行くことは事実だ。そして昔に比べ、措置入院の要件も厳しくなってるし、移送に至っては法律は無視されているから、アブナイ人が地域に蔓延することになる。そして近年の法律改定で保護義務者の義務は外された。家族の責任は軽くなったけど、では代わりに地域で誰が患者の保護をするのか、曖昧なままである。政治家の人に聞きたいんだけど、ホントに脱病院の流れはこれで良いのでしょうかしら? 責任者出てこーい!!