Brittany MaynardさんのDeath with Dignity

脳腫瘍末期の29歳♀が医者が処方した致死量のバルビタールを飲んで自殺した。アメリオレゴン州ではこれは合法であり、尊厳死というらしいが、いったい何が尊厳で、何が合法なのか、理解に苦しむ。彼女の「死にたい」は、ナチスに追われて自殺したユダヤ人や、沖縄で捕虜になるのを恐れて自殺した日本人の「死にたい」とどこが違うのか?。「死にたい」と思う気持ちは大抵の場合「死にたい」と思うほどの苦しみから「助けてほしい」ということなのだ。「死にたい」と言われて「ドウゾ」と言う医者は普通はいない。本気で「死にたい」と思って自殺企図して失敗して生き残って、でも「死ななくて良かった」と思い直す人の何と多いことか。そもそも死ぬのに「尊厳」も何もあるものか。生命にとって死は絶望であり苦しみでしかないのではないか。その絶望や苦しみに良い悪いなど有るものか。尊厳死と言う考え方には一方的に自分の側を正義と信じようとする白人達の傲慢な差別思想の臭いがする。「アメリカ人に食べられる牛は偉大で日本人に食べられるクジラは可哀そうだ」とかいった種類の。「個人が勝手に自殺するのは自由だろう」という意見には説得力があることは認めるが、なら彼女は切腹するなり餓死するなり方法はいくらでも有るんじゃなかろうか。それを赤の他人、しかも医者が手助けするのはマズイと思う。薬で人を殺してはイ・ケ・ナ・イ!!