袴田さんの拘禁反応

 本年3月に元死刑囚袴田さんが釈放され、半年すぎたけど、彼の拘禁反応は直っていないようだ。拘禁を解除すれば直るハズの拘禁反応がどうして直らないのか、不思議だ。僕の知ってる拘禁反応者は、釈放されると数か月で皆症状は消失したし、教科書にもそう書いてある。ユダヤ強制収容所でも直らなかった拘禁反応があったという話は聞かない(PTSDが残った人は多かった)。精神症状が釈放後も消失しないのだとしたら、これは診断を疑った方が良いのではないか? それともギネス級の拘禁期間だったから、彼が回復不能の拘禁反応世界で1例目の症例になってしまったのか? 薬物中毒の場合は、問題の薬物を中止後も同じ症状が残る場合は、診断をつけ直すのが常識だ。彼の診断をつけ直すとしたら、統合失調症認知症になるのだろうか。パンチドランカーという診断は如何でしょう?いずれにしろ、関係者は彼の精神科的な診断をきっちりつけて公表してほしい。事件の真相究明に不可欠と思うのだけど。