伊予市の17歳の暴行死事件

 伊予市17歳♀の暴行死の問題で、マスコミは児相や警察が阻止出来なかった事を問題視しているようですが、これは実は、法律の問題なのであります。今の日本の虐待防止法では警察の立会は全例必須ではなく、また、虐待の定義にセルフネグレクト(本人が虐待を否認する)が入っていない事は初めから問題視されていて、例えばアメリカのカリフォルニアの法律では、虐待は警察の責任で取り締まり、通報があった場合の警察の立会は必須で、必要時は本人の同意の有無に関わらず、警察が保護することが明記されているようです(十数年前の記憶で書いてます)。実は高齢者虐待防止法にも同様の瑕疵があり、現場は困っているのです。警察は「民事不介入」とか言って仕事をサボルことになり、担当者(大抵中年のオバサン)が苦労して本人に会っても、本人に「放っといて」と言われると手も足も出ないのですネ。虐待者の前で「この人に虐待されてます」なんて言える訳ないじゃないですか? 確かに警察が出張って来ると、痴漢冤罪の様な冤罪が増えるでしょうけど、それでも、法律できっちり対応して欲しいと思います。虐待は犯罪です!! あと、マスコミは加害者への対策を云々するけど、被害者の問題の方が重大(例えば認知症)のこともあるんですよね。