正常妄想

 妄想にも正常な妄想がある、と言うと怪訝な顔をする人が多いが、科学的には妄想と言わざるを得ない思想パターンは山ほどある。香山リカ先生はじめ、威勢の良い精神科医の先生達は、「日本の現状での原発安全は妄想である」と断言しているが、僕も、「原発は危険」が科学的な態度であると思う。その他にも、戦争行為や国境紛争、男女差別や人種差別など、世間で偏見と言われる事は総じてこう言った「正常妄想」に属すると思われる。どうしてそれが正常か、というとそれが多数派だからなのだ。暴力や貧困などの社会問題も加害者の「正常妄想」の行動化として理解する事が出来る。この「正常妄想」は妄想であるから説得は無効であるだけでなく、いずれ妄想を持たない人に対して攻撃をしかけてくることは明らかであるが、残念ながら、それらの「正常妄想」に対抗する手段は今の所はない。政治家は科学者の良心など、気にも掛けないようだ。国会議事堂の水道水にリスパダールでも混ぜて見たら皆「原発反対」になるかしら、どうかしら… 小泉さん、がんばれ!