裁判員のPTSDはどうする

死刑判決した裁判員が、「裁判のせい」で精神疾患になった、と国を相手に裁判を起こしたらしい。精神医学がASDとかPTSDなんておかしな概念を作るから、そして司法が安易に追随するから、こういうことになるのだ、と思う。ASDPTSDの元の概念は「戦争神経症」で、これは、戦争や大災害に限定で、それもあくまで研究用の概念として、また、補償問題の特殊な解決として使用される病名であったハズであるが、PTSD概念が広がりすぎた結果、精神症状のきっかけとなった全ての事項がその精神症状の責任を取らされるハメになり、責任者が補償させられるハメになる。
 イラクアフガニスタンで精神がおかしくなった兵士達は戦争の被害者として救済されるべきではありましょうが、「人を殺しても自分だけは平穏に生き続けられる」と考えるのも能天気ではないでしょうか? 何らかの医学的な回復方法がありそう、というウワサはあちこちから聞くし、「PTSD治療する」と豪語する先生は日本にも少なくないので、裁判では、「治せると自称する先生方に原告を治療する機会を与える」、という判決が出せないかしら? 「障害者と認め金銭的な補償をする」というのは止めて欲しいナ。