全国抑制廃止研究会!

 某精神科病院の院長が主催するNPO全国抑制廃止研究会、なるものがあることは知っていた。精神科を含む全ての病院で、患者の拘束などの行動制限を廃止しよう、という趣旨の団体で、その廃止に向かって看護や介護の技術を啓蒙しているようであるが、<都合の悪いものは、有り得ないことにしてしまえ>というような安易なやり方が気に食わない、と思っていた。以前にも書いた某大学(http://d.hatena.ne.jp/satochan8/20111018/1318944176)以外にも、<当院では拘束出来ないので>と言う理由で当院に老人を送ってくる病院が数か所あって、この前そのうちのある病院が、このNPO研究会の地区大会を開催していたのには驚いた。会メンバーには当院に患者を送ってくる常連の病院が名を連ねていた。去年、その主催病院付属の老健から徘徊老人の転倒骨折後の手術を依頼されたが、本院で手術しないのは、<本院での入院は、歩行可能な人しか取れない>ということであった。ウワサでは、その老健施設に入所するには、本院で行われる健康診断を受ける事が要請され、そこで認知症が判明するとその施設には入所出来ないらしい。そこまでやれば、抑制は廃止出来ますかネ。でも老健入所後ボケた人はどうしてるのかなあ。