デタラメ健康科学(Bad Science ) おススメです

 中国の辺で不快なニュースが気になりますが、僕はマイペースで怒りません。また昨日、両親が2人とも施設に入ってしまい見捨てられた統合失調症の患者さん45歳を仕方なく入院させましたが、それも、怒らずに出来ました。やれば出来る、カナ。
 さて、本題。久しぶりに感心する本を読んだ。デタラメ健康科学。著者はイギリスNIHの気鋭の精神科医ベン・ゴールドエーカー氏。世界に広まるインチキサプリやホメオパシー、それを操る巨大製薬会社、良いようにアヤツラレル素人メディア。イギリスでは各地区の教育委員会が、「魚油で勉強が出来るようになることは証明済み」、と生徒全員に(有料で)配られていたソウナ。そう言えば半世紀前の、僕の小学校でもそんなこと言ってた人がいたな…。人間の直感はコンピューターより速いが間違いが多いそうで、「思考の錯覚」として彼がまとめたのは、1,規則のない所に規則を見出す 2,何もない所に因果関係を見出す 3,仮説に合う情報を重視する 4,既に持っている信念に影響される 5,思い出しやすい情報を重視する 6,集団に影響される ということ。以上の事は既に科学的に立証済みであり、それを大企業は上手に宣伝に利用していて、臨床医も知らずに乗せられていることが多い、という話は耳が痛い。反省するに薬屋(所謂MR)さんとの付き合いで気付いたら耳元で囁かれていた薬を処方していた、なんて事は確かにありました。