公立中学校の奨める平等主義

 近所の公立中学校では数年前から「知的障害者と非障害者の区別を解消する」と称して、なるべく多くの非障害者の授業に知的障害者を参加させているらしい。「今年は修学旅行も区別なしに連れて行った」という話を耳にして、先生方は大変だったろうと思っていたら、実際は障害者1人1人にバディーで非障害者を貼り付けて、旅行先の細かい計画は旅行会社に作らせただけで、そのバディーにされたA君は、「サイテーの旅行だった」と僕にこっそり打ち明けてくれた。「知的障害者と非障害者と、ただ混ざっていれば良い、という平等主義は非教育的ではないだろうか。学習障害など、個別の指導方法もあるようだから、知的障害者にもその障害の程度によって細かい区別をした教育が必要なのでは」とある教師の友人に聞いて見たら、「知的障害者への個別指導はしたくても教師の数が少ないから出来ない。混ざっていれば良い、というのは教育委員会が眼に見える成果を求めているからそうなるのではないか」と言っていた。どこでもそうなんだろうけど、しわ寄せは弱者にくる。A君曰く「人の良いのが僕の弱点。もっと自己中にならないとネ」イイノカナア、、、