今一番の問題は、<正しい情報が得られない>?

某公共放送で被災者にアンケートした結果が公表された。被災者が今一番欲しいものは、<正しい情報>ということであった。<正しい情報>とは、結果が正しく導かれるのに必要で十分な情報、ということなんであろうけど、前にも書いたけど、情報というものが正しいか正しくないかは、その時には分かる訳はないのであります。後から反省して、あの情報は、、と判断出来ることはあるでしょうけどね。原発事故で放射能が漏れて、韓国のソウルの学校が雨で休校になった、とか、アメリカが半径80Kmを避難の対象とした、という情報は、正しいのかそうでないのか。過剰反応なのか正当防衛なのか。それは今の時点では分かるはずがないと思う。先の事は分かり様がないのは、被災地の人に限った事じゃないし、正しい情報を誰かが隠し持ってる訳じゃない。
 「どっからか、正しい情報がさっそうと現れて、皆を導いて欲しい」という気持ちは理解できるが、これは明らかに妄想の範中だと思う。求めよ、さらば与えられん、はあくまで宗教の世界のことで、現実的な態度ではない。そんな答えを持っている人はいないし、その答えを持っていると豪語する人はアヤシイ。
 誰の言うことを信じて、誰と一緒に生きて行くと決断するかが問題なのだと思う。それは自分で決めるしかないはずのことではないのでしょうか? 被災者に助言します、<正しい情報>など待っていてはインチキ野郎に騙されることになりますゾ。 こんな誘導尋問みたいなアンケートをした某公共放送も、いたずらに不安を煽るだけで、罪つくりダ、と思いますネ。 <悩みが大きければそれだけ報われる>というのも妄想だから、被災者は、悩むのは後回しにして、まず1っ歩、そしてもう1っ歩、そうやって生きて行くのが今肝心なことと僕は思います。