震災対応カウンセリング、だって

企業むけのストレスマネージメントを請け負うカウンセリンググループが乱立している。従業員むけのうつ病や自殺予防対策をするそうで、メンタルヘルス対策は、医学的に本当に有効かどうかという議論を飛び越えてとりあえず法律的に対策をとる必要があるので、形だけでも整えたい、と思っている経営者にはもってこいの話なのでしょう(といっても、一流企業にはすでに自前の専門家がいるので、中小向けではありましょうが)。そんな不可思議な商売があるんですが、そんななかで、新手の商売が出たようで、それが、震災対応カウンセリング! 今回の震災でストレスをかかえている従業員のサポートをいたします、とありました。震災地のメンタルヘルス自治体職員か、ボランティアの医者や心理学者だ、と決めつけていた僕には、目からウロコでありました。
 被災者へのサポートとして、カウンセリングが本当に有効かどうか、ダイタイ、被災者の気持ちカウンセラーに通じるものなのかどうか、さらにいうと、被災者に気持ちがカウンセラーに通じることが治療的なことなのかどうか、そういった基本的な所が分かってない現状で現場でカウンセリングをして良いものかどうかを専門家達は専門的に悩んでいるのですが、そんな悩みを一気に越えた未来志向の有望な仕事!なのでしょうか? さてさて、どんなカウンセリングになるのやら、詐欺罪で訴えられなきゃいいですね。