精神の障害年金の基準に異議あり

精神障害者障害年金をあげるのは良いことであるとは思うんですが、認定方法がおかしいと思っている。認定には、1.発病時の診察の証明と、2.発病後1.5年以上経過したある時点の症状の程度と、3.就労可能・不能の判断と、4.今後の見込みを記入するのであるが、先ず、1.…発症時の特定は時に困難であり、潜在性の発症では、振り返ってでしか発症時期が分からないことも多いし、カルテは5年しか保存されない。2.…精神病は再発・寛解を繰り返す病気だから、再発期か寛解期かを区別しないで症状云々は実際的でない。3.…症状と生活レベルは相関するとは限らない。幻聴がバンバン聞こえていても働いている人はいるし、不景気なら非精神病者でも働けない。診察室で患者の職場の状況がわかるはずはない。4.…精神病患者には潜在能力はある。でもそう書くと認定が貰えないしくみになっている。患者には働けるよ、と希望を持たせているのに、診断書には、就労不能と書くんですね。変だよね。
 就労の可能・不能で判断するなら、働く気のないルンペンは絶対就労不能だから、彼らには全員年金をあげなきゃならない、ということになると思うのですが、変ですよそれは。さらに、治療が中途半端で、当然症状たれ流しの、自分勝手に威張っている患者モドキが年金もらいに診察に来るんですが、これは、お・か・し・い!(アルコール精神病、とか、自称うつ病とか) 精神障害者が働くのは、大変立派なことであるが、シンドイことでもある。シンドクても働こうと努力している患者に、その努力を評価して、年金をあげましょう、ということにならないもんですかねえ。キチンと治療している人だけにあげて欲しいと思うのは、医者の傲慢でしょうか?

追記:実際の認定はかなりいい加減で、「○○先生に書いてもらえば1級」とか「○○市会議員の口利きで」なんて話も聞く。審査する医師の先輩に直訴したら成功した、ナンテ事例も知っていますが、まあ、この話はまた別の機会に。さらに蛇足…この1級先生はよく、「精神病は治る病気になった」って言ってるんですよ(治らない、と書かないと1級は貰えないのにね)!