老人ホーム入所者がインフルエンザで死亡して何が悪い

今、日本中でインフルエンザが流行っている。毎年この時期になると、新聞では●●老人ホームでインフルエンザで××人死亡っていう記事が(特に毎日新聞で)流行る。その記事の扱いが、まるで医療ミスであるかのような扱いになっているのが、問題であると思う。老人ホームでインフルエンザをこじらせて死亡する、というのは大往生ではなかろうか、と思うのである。人間はどうせいつかは死ぬが、その死に方は大きく4つである。肺炎、脳血管障害、癌、認知症(痴呆)であるが、肺炎以外の死に方は、本人やその介護者がかなりシンドイ。世間で言う「ピンピンコロリ」は肺炎がぴったりであると思う。だから、インフルエンザをこじらせて肺炎、というのは、神様の慈悲と思った方が良いかもしれない、くらいに僕は思うんです。インフルエンザを早期に診断したってそれで入院させてくれる病院もないし、引きとってくれる家族も有る訳ないとすれば、インフルエンザを疑っても「すこし様子を見よう」になったって、しょうがない、ということは、その通りと僕は思うんです。早期診断して、周りの人に抗ウイルス剤を予防投与する、というのはかなりハイレベルのケアです。病院レベルのスタッフのいない施設では、もう少し自然に任せるケアをしないと、ケアする方が潰されてしまうと感じます…もうちょっと具体的に言うと、ワクチン打ったら、あとは運を天に任せる、っていうのが施設ケアの標準で良いのではないか、と思うのであります。これは差別でなくて、区別だ、と思います。ケアする人が最大限の予防をするのは当然ですよ。 どうでしょう