Rufus Mayさんについて

 今、イギリスで流行ってる45歳男性の心理士。18歳で統合失調症を発症し数回強制入院も経験した。「薬飲むと、世界から自分が離れてしまう感じがして、しかし、薬を止めると離脱症状が厳しかった」と言う。14カ月後、通院・服薬を拒否。その後暫く社会から孤立したが、数年かけてその無力感・絶望感を何とか自分1人で克服したと言う。その体験を生かそうと、臨床心理の資格をとって、今、Bradfordのメンタルヘルスセンターで働いていて、自分のしてることは、患者の治療でなくて、人間の解放であると言っている。「狂気は病気ではない。狂気は“痛み”に対する創造的な反応だ」、「病名はやる気を無くさせる。声(幻聴)や普通でない信念(妄想)はその人にとってそれなりに意味の有る体験だから、病気の症状として頭から否定してかかるより、声や信念を持ったまま、その人なりの社会参加が出来るよう、その人の自尊心を高め、希望を支持することが、その人のリカバリーへの強力なサポートになる」、「声を聞くのはその人の才能であり、診断をつけるより、症状の体験をその人のリアリティーとして尊重しながら聞くほうが効果的」、「認知行動療法を受けるとその人はどうしても受身になってしまう」などと主張し、精神障害者に、当事者グループに入って、脱・患者とかサバイバーの話を参考にしながら、リカバリーの道を進むことを勧めている。まあ、スゴイ人がいるものですね。同業者に潰されなきゃいいけどネ。