多職種退院促進会議

 今年から当院にも多職種連携による退院促進会議なるものが発足しているのだが、どうも、医者としては他種職とテンポが会わずしっくりこない。先日の会議では単身生活中に再発し入院した躁うつ病患者さんが議題になった。「もしまた具合が悪くなっても責任取れない」と別居の弟に対し、デイケアのスタッフが、「緊急時は24時間自分達が対応します」とのご発言。ビックリして聞き直したら、何の事はない、そのデイケアには老健施設もあって、その施設の当直みたいな人が24時間の老人の電話相談を受けていて、本年よりその当直が障害者の相談も受け付けるようになった、と言う話で、必要であればデイケアの他のスタッフも動員して対応することになった、という。そんな片手間のお座なりのサービスなんか患者の役に立ちはしない、と思ったんだけど、頭ごなしに決めつけるのは医者の悪い癖、と思い直して黙っていた。結局デイケアスタッフ付き添いでデイケアの何かの会に外出が決まっただけで、その後の事はまた、という事になった。今迄だったら、別居の弟が何と言おうと、本人をその気にさせて、病院玄関で、「バイバイ」、で取り敢えずは大丈夫なハズの例だ。人を増やして、退院を延長させるだけのこんな会議はくだらないと思うのだけどネェ。