TVの取材、警察の聴取

 精神科医インタビューするのには慣れているが、インタビューされるのは慣れていない。TVでマイク向けられた人がコメントするのを聞いていて、何かウソ臭いなぁと何時も思っていたけど、先日実際に自分がライト浴びてマイク向けられることがあって、そうなると、自分の普段の考えでなくて、院長が朝礼で言うようなコメントしか言えないことにビックリした。患者の個人情報を出さないようにという考えが先走ってしまい、自分の本音は少しも言えなかった。まあ、マスコミに本音を言っても理解されない、とは以前から感じてはいたのもあるけど、でも、聞かれた事に素直に答えるってのは、結構難しいものだ。警察に事情聴取されることもあるけど、そんな時には警察が僕をハメるんじゃないか、と、疑心暗鬼になって、言質を取られないように、と思うと素直に思った事は言わないようにしていることが習慣になってしまったのかも知れない。インタビューを周りで見ていたスタッフが、「早口で興奮して喋ってて、何時もの先生らしくなかった」といっていた。自分じゃ沈着冷静にしてたつもりなんだけどなあ…。TVにナマで出演して喋ってる先生方はきっとどっかでリハーサルしてるに違いない。