高橋まつりさんの母の手記

朝日新聞に、高橋まつりさんの母の手記が公開されていた。「母親なのにどうして助けられなかったのか」という気持ちは分かるにしても、自殺の全責任を電通に押し付けるように読めるのはいただけない多分お母さんは努力と根性の人で、その母の期待を一身に背負ったまつりさんは、その期待通りに東大に合格し電通に入社した。で、今回の自殺。自殺予防の観点から考えるに、最後の絆は母と上司と同僚が持っていたハズ。だからその絆の切れた責任は上司(会社)だけではないと思う。自殺念慮が自殺企図へと行動化するには、かなりの勇気が必要だと思う。行動したのはまつりさんだけど、彼女の背中を押したのは、会社の雰囲気もあるだろうけど、まつりさんの生育環境だってあるハズだ。ひ弱なエリートの挫折女手一つで育て上げたその気合が、自分の大事な娘を死に追いやった可能性は低くないと思うし、うんとフロシキを広げて言って見れば、一般に、この頃の日本の若者の自殺は、その直前の問題云々より、生育環境が問題なのだと僕には思われるのです。偏見ですが、やっぱ父親がいないとネ。