親父殿ピンチ!

この頃は定期的に親父殿を見に(診にではない)実家に行く。相変わらず失神は繰り返し、遂には主治医の医院の待会室で倒れたが、主治医は「脳外病院に行って」とワンパターン。お袋様が限界で、先週は久しぶりに救急車を呼んでしまった。行った先の某救急センターで意識は回復し(30分の意識障害は今迄で最長)、お手軽検査(脳MRI)のみで「異常なし」で翌日退院(〆て3万円)。その後の家族会議で主治医を往診してくれる医師に変える事に決定した。今迄の主治医は、家族からみて「商売第一主義の低能(失礼)開業医」にしか見えなかったけど、親父殿本人にとっては「神様の様に尊い」人だったらしいから驚いた。確かに3時間待って2分診察になる位の流行りの医院で、待会室での評判も「今の自分が有るのもこの人のお陰」となっている。去年のOECDの日本の医療システム評価でも、「日本の医療は質の評価がない」と言われていたけど、僕もそう思うようになった。そして、東京の救急システムは一般には評判が高いけど、実際に体験してみるとロクなもんじゃない。死なない薬、若返りの薬がない以上、どうしたって近いウチに死んじゃう89歳の親父殿は、医療難民デス。可哀そうだな・・中村仁一先生のご意見、「大往生したけりゃ医療とかかわるな」、ごもっともです。カトリック塗油の秘跡、バカにしてたけど、とっても大事ですね。日本人の臨終には宗教が足りません。死んでからでなくて、死ぬ前の儀式が必要ですね。