怒らないこと

 ウツの時に考えた事で今も役に立っていることが「怒らない」こと。うつの時は怒るパワーが出ないので怒れないだけなのだけど、怒らないと後が意外にスッキリすることに気がついた。患者には何時も「怒りは精神病の症状」と言っている割には自分は結構気分屋で、僕の子供達は僕の事を「怒りんぼ」と良く言っていたが、僕としては「怒りは心に秘めて」あくまで理性的に教育していたつもりであったが、うつになって初めて自分が怒りっぽい人間であったことに気がついて、自己嫌悪にも陥ったのであった(自分の事は自分が一番分からないものである。人間とはそう言うものである、と今は思っている)。アルボムッレ スマナサーラ という人が「怒るのが本能であり、怒らないよう修行するのが仏教であるが、結構難しい」と書いているように、「怒らない」と念じていても気付くと怒りそうになっていることが多い。怒りそうになっている時は、「怒らなきゃダメ」と強迫的になっていて、でも、そこを堪えていると、気持ちがスッキリして自然に笑いたくなるような良い気分になるようなのですネ。時に失敗して何かに腹を立てたりすると、その後イヤな気持になるのが分かる。このブログも始めた時は、自分の欲求不満のはけ口のようになっていたけど、これからは読んでくれた人をエンパワーするようなものを(時には)書いていこうと思っています。